歯周病治療
予防歯科

PERIODONTAL DISEASE TREATMENT

歯周病の予防と改善は
現状を知ることが大切

歯周病もむし歯と同じようにお口の中の細菌による感染症ですが、歯周病は免疫力も大きく影響する病気なので、睡眠や食事、運動などの生活習慣を見直すことも大切です。まずは現状をきちんと知ることが歯周病改善と予防の第一歩です。

歯周病は自覚症状が少ないため、気付かないうちに悪化させてしまう方も多くいらっしゃいます。歯ぐきから血が出る。歯ぐきが浮いたような感じがする。というような症状がある方はもちろん、しばらく歯医者に行っていない方も、気軽に歯周病のチェックを受けましょう。

歯周病とは

歯周病はお口の中に潜む細菌よって引き起こされる感染症です。この細菌は、食べかすなどから作られる歯垢(プラーク)の中で増殖します。歯と歯ぐきの境目に蓄積した歯垢は、3~4日ほどで歯石という硬い塊に変わり歯周ポケットを作ります。歯周病とは、歯周ポケット深くで増殖した細菌が放出する毒素によって、歯槽骨(歯を支えるあごの骨)や周囲の組織が壊される病気です。歯周組織が壊されるとやがて歯が抜けてしまいます。

当院では、レントゲン撮影や歯周ポケットの検査を行い、歯周病の状態に応じた適切な改善方法をご提案しています。気になる症状がある方、しばらく歯医者に行っていない方はお気軽にご相談ください。

歯周病の自覚症状

歯周病は、むし歯のような痛みを伴う自覚症状がないため、気付かないうちに悪化してしまうことも少なくない病気です。以下のような症状があれば早めにご相談ください。

歯周病と全身疾患との関わり

これまで歯周病はお口の中だけの問題だと考えられてきましたが、近年は様々な全身の疾患に影響することがわかっています。
歯周病菌が血管に入り詰まらせることで動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの循環器系の疾患や、肺に入ることによる誤嚥性肺炎を引き起こすほか、糖尿病やメタボリックシンドロームとの相関関係も指摘されています。妊娠中の女性では、低体重児や早産のリスクを高くすると言われています。歯周病を単なるお口の病気と捉えずに、全身の健康に関わる病気と認識することが大切です。

当院の歯周病治療

歯周病治療の基本

歯周病の改善と予防で大切なのは、細菌の塊である歯垢(プラーク)をお口の中に残さないことです。これには、患者さまご自身による日々のセルフケア(歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスによる清掃)と、磨ききれない歯垢やセルフケアでは取り除くことが難しい歯石を定期的にプロケア(歯科医院で医療従事者が行う清掃・メンテナンス)で取り除くことが必要で、これらが歯周病の基本治療ということになります。 

セルフケアを改善する

歯周病の治療にセルフケアが大切ということは前項で説明している通りですが、日々のセルフケアを見直すことで、より高い治療効果が見込めることになります。
当院では、歯垢だけに色をつける歯垢染色液という専用の薬液を使った染め出しで、お口の中の歯垢がどこにどのくらい残っているかを可視化します。セルフケアの状況を患者さまご自身にも確認いただいたうえで、お口の状態に合わせた磨き方や癖の改善など、セルフケアを改善するサポートをします。

レーザーを応用した歯周病治療

当院では先端医療機器のレーザーを応用した歯周病治療を行っています。
半導体レーザーは、殺菌や止血、疼痛(痛み)緩和の効果が期待でき、一般的な器具が届きにくい歯周ポケットの深くの細菌でも問題なく死滅させることができます。また、炎症を起こしている組織の治療にも効果が期待できます。
治療に伴う痛みや、歯ぐきの退縮を起こすリスクも少なく、患者さまにかかる負担が少ないこともレーザー治療の特徴です。

歯周外科治療・再生療法

歯周病の基本治療で症状の改善が見込めない場合は、歯周外科治療を検討します。歯ぐきを開き、歯周ポケットの深くに蓄積した歯石や炎症している組織を直接除去できるため、歯周病の大幅な改善が期待できます。
また当院では、歯周病によって破壊された骨などの歯周組織を、専用の薬剤(リグロス・エムドゲイン)を用いることで再生を誘導する治療も行っています。
「抜歯も仕方がない」「もう手が付けられない」といった診断をされてしまった方も、是非一度ご相談ください。

当院の予防歯科

歯は、むし歯の治療で削ってしまえば元の状態に戻すことはできないですし、どんなに精密に修復しても再発を繰り返すリスクが伴います。歯周病は気づかないうちに進行して、やがて歯を失うリスクがあります。

予防歯科とは、定期的なメンテナンス(セルフケアの改善プロケア定期検診)で、むし歯や歯周病を防ぐための取り組みです。痛みや違和感を感じてから歯医者に行くのではなく「病気にならないために歯医者に行く」という習慣を身につけることで、むし歯や歯周病から歯を守り、お口の健康を維持することができます。

セルフケアを改善する

むし歯や歯周病は、お口の中の細菌が引き起こす感染症です。細菌の種類は異なりますが、どちらも磨き残しから作られる歯垢(プラーク)の中で増殖するため、お口の中に歯垢を残さなければ予防ができるということになります。
当院では、歯垢だけに色をつける歯垢染色液という薬液を使い、歯垢がどのくらい残っているかを可視化して、お口の状態に合わせた磨き方や癖の改善など、セルフケアを改善するサポートをします。すべての歯垢がセルフケアで落としきれるものではありませんが、より効果的なセルフケアを身につけることで、予防効果を最大化します。

歯科医院のプロケア(PMTC)

PMTCとは専用の機器を使って医療従事者が行うクリーニングです。
ご自身では取り除くことが困難な、歯と歯の隙間や奥歯の裏側などの歯垢や歯石を確実に取り除きます。お口の中の隅々まできれいにするので、お口の中がすっきりします。ご希望によっては、微粒子パウダーをジェット水流で歯の表面に吹きかけることで、歯の着色汚れを落とすエアフロークリーニング(※)も可能です。
また、歯にフッ素塗布を併用することで、エナメル質が強化されて予防効果を高めます。

エアフロークリーニング

微粒子のパウダー(グリシンやエリスリトール)を歯面にジェット水流で吹き付けることで着色汚れや歯垢(プラーク)を効果的に除去するクリーニング。グリシン、エリスリトールのパウダーは粒径が小さく、より多くの細やかな粒が歯面に当たることから清掃効率が良く、水溶性であり硬さも適度であるから、歯周ポケットや被せ物・インプラント体・セメント質・エナメル質の表面にも優しいので安心して使用できます。

グリシン:アミノ酸の一種であり、食品にも用いられる。
エリスリトール:天然の糖アルコール。ミュータンス菌への抗菌性を持ち、キシリトールよりもう蝕予防効果が高い、歯周病菌のバイオフィルム(細菌の塊)の形成を阻害するなど、歯周病予防にも効果がある。

むし歯や歯周病の早期発見

むし歯や歯周病を予防するためにセルフケアとプロケアが有効ですが、毎日の清掃状態を完璧に保つことは難しいので、お口の健康を保つためには定期的な検診を行い、異変をいち早く見つけることが重要です。

定期検診の間隔は、基本的には3ヶ月ごとのご来院を推奨していますが、患者さまのお口の環境や歯周病の状態、ライフスタイルを考慮して設定します。

診療予約について

RESERVE

患者さまをお待たせしないために、事前予約をおすすめしております。まずはお電話にてご連絡ください。

 日祝
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14:30-18:30
受付は診療終了30分前まで
▲土曜は17:30まで 休診日:水曜日 / 日曜日 / 祝日